HARVESTA!のある日常

いのこへ行こう

2017/11/28

谷 知英

どうも、谷シルです。

皆さんは「いのこ」という行事をご存知だろうか。
今の住んでいる地域に引っ越して初めて知った行事で、車で10分程度の実家に住んでいた頃には気づかなかった行事。

旧暦10月(新暦11月)の第一亥の日、子どもの生まれた家を「いのこ棒(ぼう又はぶち)」と呼ばれる新藁で作られた棒を持ち、「いーのこ いのこ いーのこはんじょうこーはんじょう こーこの坊ちゃん(嬢ちゃん) 祝いましょ 祝いましょ」と歌いながら、子どもたちが子孫繁栄を願い、地面を叩き祝い回る行事だという。

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というわけで、近所のおばあちゃんに教わって以来、藁を自分で綯う(なう又はのう)ているんですが、年に早々綯うているわけではないので、覚えているかな〜。

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藁の袴を綺麗に取りっておくと、仕上がりも綺麗になる。

丁寧に取り除くも面倒くさくもある。

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本当は手首くらい藁をまとめると形もいいのですが、集中力切れ。

早速、綯うてみる。

手を濡らしておくといい感じに摩擦がかかり、やりやすい。

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でけた!息子用の分はミニバージョン。

中に竹を入れると地面を叩いたときに音が良いので入れてみた。

祝った後は、お菓子などのお礼がもらえる。現在は、子どもの他に新築・新婚・開店なども祝いの対象となり、大人も祝って回ることが主流になってきているよう。

この行事は、国東半島は豊後高田市香々地に色濃く残っており、この風習が残っている珍しい地区。

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我が家も去年「いのこ」をしましたが、友人、ご近所、知らない人、約150人でしょうか。入れ替わり立ち替わり、玄関先でお祝いの歌が鳴り響いていました。歌い終えた後「おめでとうございます」と言われると、祈りというか、改めてお祝いされているんだと、感謝とともに気づかされます。

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いのこを終えた棒は屋根の上に。理由は忘れた・・・

このような風習は全国的にもあり、地域によっては石を使ったりといのこも様々。段々と少なくなってきているようで、少しでもローカルな行事が続いていくことを願うばかり です。

 

次回は「秘密基地で刈る!」お楽しみに〜